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変な家2

各短編は、不気味で奇妙な家の間取り図と、それにまつわる怖い話が描かれています。栗原さんは、その間取り図に隠された秘密や意味を見抜いて、筆者と読者に説明してくれます。しかし、それだけではなく、すべての短編が最後に繋がって、驚くべき真相が明らかになります。そのとき、私は戦慄しました。



この本の魅力は、間取り図という視覚的な要素と、作者の想像力と推理力の高さにあると思います。間取り図は、一見普通に見えるのに、よく見るとおかしな点があるという、不安と興味を引き出す効果があります。作者は、そのおかしな点に合理的な説明を与えるだけでなく、それを物語の核心に結びつけています。そのため、読者は、間取り図と物語の関係を考えながら、読み進めることができます。また、作者は、短編ごとに異なるテーマや雰囲気を持たせて、飽きさせません。例えば、第一話の「行先のない廊下」は、迷路のような家で起こる不可解な現象を描いています。第四話の「ネズミ捕りの家」は、家の中に仕掛けられた罠に巻き込まれる恐怖を描いています。第八話の「部屋をつなぐ糸電話」は、糸電話で聞こえる声の正体を探るミステリーです。そして、後編の「栗原の推理」は、すべての短編が一つの事件に関係していることを明かして、衝撃の結末を迎えます。

 



私は、この本を読んで、間取り図というものに新しい見方をしました。間取り図は、家の構造や機能を表すだけでなく、家の持ち主や住人の人生や心理をも表すことができるのだと感じました。この本では、間取り図が、家の歴史や秘密、そして事件の真相を暗示しています。そのため、間取り図を見るときには、ただ形や大きさを見るのではなく、その背景や意味を想像することが大切だと思いました。

変な家2の間取り図の本は、私にとって、とても楽しくて怖くて考えさせられる作品でした。この本を読んだ方は、どう思われましたか?お聞かせください。😊