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ちひろさん

ちひろさんは、安田弘之さんの作品で、元風俗嬢の自由な女性が小さな街で暮らす様子を描いた漫画です。私はこの漫画が好きです。理由は以下の通りです。


ちひろさんのキャラクターが魅力的です。

 

彼女は社会の常識や価値観にとらわれず、自分の思うままに生きています。彼女の言動は時に衝撃的で、周りの人たちに影響を与えます。しかし、彼女は誰にも執着せず、いつでもどこかへ旅立ってしまいそうな危うさも持っています。

 

彼女の生き方は、私たちが普段目指すべきとされるものとは違いますが、それだからこそ、自分の本当に大事なことを見つめ直すきっかけになります。


ちひろさんの周りには、様々な事情を抱える人たちが登場します。例えば、放任なシングルマザーに育てられた小学生の男の子や、仲良し家族の一員を演じさせられている女子高生などです。彼らは、ちひろさんと接することで、少しずつ変化していきます。この漫画は、ストーリーがあるというよりは、人間関係の群像劇と言えます。問題が解決するという明確な結末はありませんが、それぞれの人物の心の動きが丁寧に描かれています。


ちひろさんの絵柄がシンプルで、読みやすいです。線は少なく、色は使われていませんが、それだからこそ、登場人物の表情や言葉に注目できます。また、絵柄がシンプルな分、読者に想像の余地を与えます。

 

作者は、自分がどういう絵を描きたいかというよりは、読者がどういう絵を見たいかということを考えていると言っています。この漫画は、読者の感性に訴えかけるような作品です。

 


この漫画は、人生に疲れたり、悩んだりしている人におすすめです。ちひろさんの自由な生き方に触れることで、少し気持ちが楽になるかもしれません。もし興味があれば、ぜひ読んでみてください。😊